ITと農業を掛け合わせた「スマートアグリ」の情報を発信するメディアサイト

スマートアグリとは

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スマートアグリとはスマートアグリカルチャーの略で、IT等の最先端技術を利用して生産管理や品質、生産効率の向上を目指す、新しい取り組みのことです。

今後、世界的に食料事情が悪化し、国内でも食料供給が難しくなることも予想されています。加えて農業就労人口の低下などにより、生産効率の向上化、効率化が緊急の課題となっています。
スマートアグリイメージ

そこで、注目されているのが「スマートアグリ」と呼ばれる技術です。
今までの農業は人手による経験のために、ノウハウを取得するまでに長い時間がかかりました。

そこでスマートアグリではIT、自動化等により長い経験とノウハウがなくても効率的な農業生産を可能にすることを目標としています。
具体的にはハウス栽培で行われることが多いのですが、センサーを利用して情報を収集し、室内の温度、湿度、日射量を管理して育成に利用します。

いわゆる「野菜工場」といわれるものです。この「野菜工場」では、例えば土の代わりに人工繊維を使用し1日60回自動で殺菌した水を与える、光合成を活性化するためにCO2の濃度を上げる、などの環境下で従来の3倍の収穫量を確保しているそうです。もちろん人手の大幅な削減になっていることも見逃せません。

その他にもGPSを利用しての耕運機の自動走行もスマートアグリの一種です。データを入力することで、耕運機が自動的にUターンして田畑を耕します。さらにドローンが自動で畑を見回りいき、データを収集したりもします。

農業クラウド

女性がPCと農業でスマートアグリ
農業クラウドとは農作物の生産、流通、販売管理、農業経営をITによって支援管理し効率化することです。従来農業のIT化は高額な費用がかかっていたのですがクラウド化することによって小・中規模の農家でもIT化が可能になりました。
クラウド化すれば、料金体系が「使用した分だけ支払う」ので、かなりの低額で実現できます。

 

例えば、今もっと先行しているといわれる、富士通が運営する、食・農クラウド「Akisai(秋彩)」の農業生産管理SaaSの価格は、初期費用5万円、月額4万円〜程度です。

機器の面でもIT機器の発達によるコストダウンにより、安価なセンサーを使用してモニタリングし、PCの代わりに、現場でも使用しやすいスマホ、タブレットを使用するなどコストダウンが進んでいます。

スマートアグリ成功国のオランダ

オランダという国はもともと国土面積が狭くて、大量生産に向かない国と言われていました。実際には九州と同じ程度の国土面積しかありません。

しかし、現在ではスマートアグリの力を借りての農業輸出はアメリカについで世界第2位となっており、その額は8兆円余りで、日本の30倍と言われています。

30年ほど前に隣国のスペインとポルトガルがEU(当時はEC)に加わることによって、オランダに安価な農作物が大量に輸入されることになり、農業生産の危機が訪れました。そこで競争力をつけるために試行錯誤を繰り返して農業のIT化に至ったのです。


日本各地の取り組み

日本は周知のとおり、極めて食料自給率が低く、後継者も不足しています。まさに日本の農業は崩壊寸前ともいえるかもしれません。
そのような状況の中で、日本各地方でもスマートアグリが注目され、ITを使用した農業が盛んになっています。

特に注目したいのが佐賀県です。スマートアグリのクラウド・グループウエアのTOPリーダーであるセールスフォース社と共同で農業支援アプリケーションのテストを開始しました。

以前から佐賀県は平たんな地形を使用して、米、麦、大豆などの生産が盛んで先進的な農業が盛んでした。そこにスマートアグリを利用した生産効率化は、全国の農業形態を変えていくきっかけになるかもしれません。

これからのスマートアグリ

今、日本の農業は岐路にたっています。このまま作物を作ることをあきらめて輸入に頼りつづけていくのか。もしくはオランダの例にあるように、IT革命を利用して大変革を起こすのか。
日本の農業の復活が待ち望まれます。