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二ホンウナギに関して世界初となる ASC 認証をベースとした基準案に基づく養殖場のパイロット審査を5月16、17日に受審。

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エーゼロ株式会社(岡山県西粟倉村、 代表取締役:牧大介)は、 人や自然の本来の価値を引き出し地域の経済循環を育てていく事を目指し、 ローカルベンチャー育成事業や自然資本事業に取り組んでいます。 2016年からは村内の旧小学校でウナギ(ビカーラ種)の養殖を開始し、 2017年より「森のうなぎ」として蒲焼を販売してきました。 本年は二ホンウナギの養殖許可を得て、 人とウナギの持続可能な関係作りを目指した活動を開始しています。

 

この度、 当社は責任ある養殖水産業を認証する国際的な制度「ASC認証」の考え方をベースに、 認証機関のアミタ株式会社(東京都千代田区、 代表取締役:佐藤博之)が試作した二ホンウナギの独自基準を元に、 5月16(水)、 17日(木)にパイロット審査を受審します。 「ASC認証」は魚種ごとに基準が策定されていますが、 二ホンウナギの基準は未策定のため、 他魚種の基準を参考に審査が行われます。
絶滅危惧種であるニホンウナギに関して、 正式な「ASC認証」が発行される事はすぐには困難です。 しかしエーゼロは持続可能なニホンウナギの養殖ならびに資源管理のあり方について、 今後国内の養鰻家や水産資源管理の専門家等による議論が活性化することを願っています。 今回の第三者機関による審査結果は、 今後こうした関係者が集まり、 管理すべき項目や基準案等について具体的にディスカッションをしていく際のたたき台として活用するため、 公開を予定しています。 また、 将来的にはASC認証の正式な基準づくりにも貢献していくものと考えます。

 

審査の概要およびご取材について
5月17日(木)の審査をメディア公開します。 審査員が養殖場を実際に見ながら審査要件を満たすかどうかを審査する様子をご取材いただけます。

【日時】     2018年5月17日(木) 10時30~12時 (10時20分集合)
【集合場所】   岡山県英田郡西粟倉村影石895 旧影石小学校
(鳥取空港より車で50分、 JR姫路駅より車で75分、 智頭急行線大原駅から車で10分)
【スケジュール】 10時半~養殖場現場審査(約一時間)
現地審査終了後に事業責任者および審査員の囲み取材時間を設けております。

【取材受付】   5月16日(水)17:00までに下記連絡先までお申込みください。
アミタホールディングス株式会社 広報担当 井口、 西島
         TEL:075-277-0795 FAX:075-255-4527  E-mail:press@amita-net.co.jp   

※取材当日までに、 当方が用意する誓約書のご提出が必要となります。
※ご取材頂けるのは、 5月17日午前のみです。 16日および17日午後に実施予定の書類審査はご取材いただけません。
※現地での移動手段(自動車)は原則各自でご手配ください。 手配が難しい場合はご相談ください。

 

■ エーゼロ株式会社 ウェブサイト: http://a-zero.co.jp/

旧小学校を活用した養殖場

旧小学校を活用した養殖場

 

  • 想定されるご質問への回答

Q. ASC認証とは?
A. 「ASC(Aquaculture Stewardship Council: 水産養殖管理協議会)認証」は、 環境に大きな負担をかけず、 地域社会(人権や労働等)に配慮した養殖業を「認証」する国際的な認証制度です。

 

Q. 絶滅危惧種のニホンウナギでは、 ASC認証は取れないのではないか?
A. その通りです。 そもそも二ホンウナギを対象としたASC基準は制定されていません。 本取り組みが将来の基準づくりの参考になる事を期待しています。 また、 ASC認証の基準の一つ”天然個体群への影響の軽減”も、 絶滅危惧種の天然稚魚に依存する現在の養殖では満たす事ができません。 エーゼロは河川でのウナギ調査も実施する計画で、 流域での持続可能な資源管理の構築に貢献したいと考えております。

 

Q. 二ホンウナギが絶滅の危惧に直面しているのに、 消費して良いのか?
A. 二ホンウナギは個体数の少なさではなく、 その減少速度が急速であるために絶滅危惧種に指定されています。 そのため、 適切な資源管理が実現できれば、 持続可能な利用は可能だと考えます。 ただし、 持続的な利用を実現するにあたっては多くの課題があることもまた、 現実です。 保護のために蒲焼を食べないという選択をする個人の意思は尊重されるべきですが、 それでも他の人が食べてしまえば資源の枯渇は続いてしまいます。 当社は、 蒲焼の消費が資源の回復につながる仕組みを模索したいと考えています。 NPO等の立場で、 資源問題に警鐘を鳴らすのも重要ですが、 資源を守りながらもビジネスが成り立つモデルを構築する事で、 ウナギ業界を変える事が出来たらと考えています。 日本の大切な食文化である鰻の蒲焼を将来の世代にも残したいと考えています。

 

Q. 今後の取り組みの展開は?
A. 二ホンウナギの資源については、 まだまだ分かっていない事が沢山あります。 一つ一つ仮説検証を重ねて行きたいと思います。 また、 弊社だけでは、 取り組みにも限界があるため、 情報公開を積極的に行い、 多くの方々とのパートナーシップを築けたらと考えています。 また、 当社はシラスウナギの池入れ枠を0.5kgしか持たない小規模事業者なので、 今後、 池入れ枠を譲って頂ける養鰻業者がいらしたら取扱量を増やし、 更に大きなインパクトを与える事ができたらと考えています。