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スマートアグリ活用例

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ITを利用した最先端の農業であるスマートアグリは、現在、様々な方法で農業に活用されています。その一例をご紹介したいと思います。

米作りの水量管理

米作りで一番難しく、手間がかかるのが水位調整といわれています。雨が降ったら水門を開けて水を流し、日照りが続けば閉じたままにする。これを毎日、朝夕にわたって行わなければなりません。

水面のセンサーをつけ、水門を自動開閉することにより、この手間を自動化することに成功しました。かつては複数の水田を毎日1つづつ巡回してチェックして水量を調整していました。このことはもっと米作りにおいてもっとも時間を取られる作業でした。

ドローンの活用

もっとも一般的に知られているのはドローンを利用した薬剤散布ではないでしょうか。人が操作して作業するのはよく知られていると思いますが、ドローンの特徴は自動化です。自動でドローンが勝手に薬剤散布をするのです。

そのタイミングも自動化が研究されています。
例えば、日に一度、ドローンが畑の画像を撮影して、育成状態、害虫の有無などをチェックし、データを蓄積して、必要であれば自ら薬剤散布を行ったりもできるようになるそうです。

収穫

イチゴの自動収穫ロボットをご紹介します。
今までの収穫は、実際に見て熟しているか、収穫できるかを判断し、自分の手で収穫、その後の選別作業、等々いろいろと労働力を必要としてきました。

この収穫という作業がもっとも大変で期間は5カ月以上かかります。なんと稲作の収穫の70倍もの時間が必要だということです。

そこを、自動収穫ロボットは、カメラで収穫期を判断し、自走して、収穫し、そのまま選別まで行います。
さらに、いっさい人の手を使用することなくパッケージングまで行い、そのまま出荷することも可能になりました。

さらに、一切イチゴに触れないことにより、品質を高く保つことが可能になり、高付加価値を付けることにもなりました。

ビニールハウス

今やビニールハウスを利用したトマトやパプリカ栽培はほぼITが完了していると言えそうです。
土の代わりに人工繊維を使用して、1日に何回か自動で、殺菌された給水を行い、ハウス内の環境は、外気の2倍以上のCo2濃度により、もっとも光合成が進むように設定されています。

またセンサーにより、ハウス内の温度、湿度を検知し、外部の日光量とともにすべてをクラウド上のサーバで一括管理して自動化しています。
このように最高の環境を維持することによって、質の高い作物を効率よく栽培できるようになりました。

果実のブランディング

柑橘類のブランドにはさまざまな種類がありますが、その品質管理にもスマートアグリ(IT)が利用されています。
品質管理、出荷状況等の業務は、ブランドが多くなれば複雑になりますが、クラウド化し、サイズ、糖度のデータを一括管理することで、仕事量を減らし、品質を上げることに成功しました。

酪農

酪農にもスマートアグリ(IT)の考え方が生かされるようになりました。大分県の日田市のある牧場では3万頭の牛をクラウドで管理しています。
牛の一頭一頭に無線タグ、センサーを取り付けて、その状態を300項目にわたるデータを収集しています。

これらのデータを分析することによって、牛の状態や出産予定頭数の予測などを行い、牛乳生産量の予測と効率化を実現しています。

それまでは市販の管理ソフト使って独自に管理していましたが、異なる種類等は一括管理できず、問題を抱えていました。
システム構築後は生産量の増加とともに、出荷予測が容易になって、出荷によるロスもなくなりました。

このように日本でもいろいろなスマートアグリの活用方法が実践されています。
少ない人手で高品質のものを生産することが可能なスマートアグリは、日本の農業を大きく変えていくかもしれません。